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2018年合格体験記<東海地区 抜粋>


2018年弁理士試験 合格体験記 <東海地区>


抜粋を掲載しています。各試験対策で気をつけたこと等、全文が掲載されている『2018年弁理士試験合格体験記集』を、初学者向け説明会でプレゼントしていますので、是非ご参加ください。



 井原 淳一郎さん 《運も実力のうち。終わりよければすべてよし》

年齢:37歳  受験回数:1回  職業:会社員
出身大学:北海道大学大学院 農学研究科 応用分子生物学専攻
受講講座:1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース
       高橋寛明の論文フォーマットゼミ等

 弁理士を目指した理由・きっかけ 
 会社の出願で外部弁理士を使って出願などを行っていますが、ある程度の知識が無ければ仕事の質が判断できず、言われっぱなしになってしまうと危機感を抱いていました。プロを使いこなすにはこちらもプロ並みの知識をつけて相手方を牽制する必要があると考え、一念発起して弁理士を目指しました。

 LECを選んだ理由 
 「名古屋 弁理士 予備校」と検索したところ、結果の上部にLECが来たため、LECの巧みなSEO戦略に導かれて実際の講義が無料体験できるというので受講しました。講義では高橋先生が、マーカーの塗り方にまでこだわった指導をされており、「弁理士試験なんて簡単です」と豪語されていたことに衝撃を受けました。この先生についていけば理に適った指導をしてくれると考え、そのまま昼休みに受講料を支払い、午後から正式に受講することにしました。

 主に受講したコースの名称と受講した感想 
 1年合格ベーシックコースを申し込み、通学で高橋先生の講義を受けつつ、復習もかねてWebフォローで宮口先生の講義を受講しました。特に(講義の延長も厭わず)テキストの全項目について詳細な解説をしていただける高橋先生の講義を受けてから、重要事項を絞って指導される宮口先生のWeb講義を受けることで、多面的に内容を理解することができました。また、語呂合わせや短答の枝切りのテクニックなども、両先生のええとこどりができ、有効な対策を進めることができました。
 論文対策は、高橋先生の論文フォーマットゼミにつきます。論文試験の採点方法から逆算した記載方法の指導は大変納得感があり、講座内の定期テスト対策を実施しているだけで合格レベルのテクニックを身につけることができました。短答後は、レジュメの総ざらいをして題意把握の練習をしただけでしたが、本試験ではオーバーキル気味のスコアをたたき出すことができました。
 口述対策では、口述模試を受講しました。受講特典でいただいた口述想定問答集は、情報がまとまっており対策テキストとして非常に優れていました。

 利用して良かったLECのテキスト・過去問集等の名称と具体的な感想 
 短答アドヴァンステキストは各条文の関連情報が一冊にまとまっており、最後まで辞書として役立ちました。条文ごとに関連する過去問の枝が載っているため、過去問で問われる知識を条文ベースで確認するのに便利でした。短答アドヴァンステキストの内容を8割方消化できれば(それが難しいという話ですが)、弁理士試験に間違いなく合格できると思います。
 また、自分は青本の理解が終始手薄な状態だったため、論文直前期の宮口先生の青本趣旨対策講座のテキストは短答から口述までずっと利用でき、大変便利でした。電話帳くらいある膨大な青本からヤマを絞ってくれる点でも大助かりでした。

 受講した答練や模試の名称と受講した感想 
 上述した論文フォーマットゼミと併せて論文実戦答練を受講して、論文対策を進めました。午前中の論文フォーマットゼミで高橋先生が午後の答練の論点を解説してくださった状態で論文実戦答練に臨むことができるため、知識が整理された状態でアウトプットする練習をすることができました。カンニングしてから試験を受けているようなもののため、「ホントにこんな状態で本試験に臨んで大丈夫か?」と不安になりましたが、結局論文試験を受ける頃には一通りの論点知識は整理された状態で試験に臨むため、むしろ本試験に近い状態(整理された知識をひたすらアウトプットする)が練習できたと思います。

 通学、または通信での受講のメリットとデメリット 
 通学は先生との双方向のコミュニケーションが取れるほか、欠席時用にWeb講義が受けられますので、実質2回講義を受けることができるメリットがあります。特に名古屋にお住まいの方は、絶対通学にしたほうが良いと思います。同じ講義を2回受けるより、講義とWebで方向性の異なる指導を受けたほうが理解が進むと考えるからです。また、一人暮らしで大学の講義の1限に毎週出れる程度の意思をお持ちの方でしたら通信でもいいかもしれませんが、自分はそれができないタイプですので、勉強に集中できるという点でも通学はメリットがありました。デメリットは通学費がかかるくらいですが、通学で1年受験期間が短くなるかもしれないと考えたら、受かりやすい選択肢を取るべきだと思います。

 受講したゼミや道場、単発講座の名称と受講した感想 
 やったほうが良いことを教えてくれる講座はたくさんありますが、受ければ受けるほど勉強する対象が増えて、結局消化不良になってしまうという問題点がありました。その点、論文フォーマット講座は「条文なんで覚えなくていいです」などと勉強しなくても良い対象を増やしてくれる点で画期的な講座でした。私の受験した年は特実の問1でPLTが出たのですが、条文は写すものという意識がしみ込んでいましたので、試験で初めて見た条約でも冷静に対処することができました。ただし、口述試験では結局主要条文は覚えないといけないので、早めに暗唱を始める点に留意する必要があります。

 仕事や学業、家庭と勉強の両立のコツ・時間活用術など 
 自分の好きな言葉に「優秀さは行為ではなく、習慣」という言葉があります。弁理士試験のような長丁場で、意志の弱い自分のような人間がモチベーションを保ち続けるためには、特に習慣化が大事になると考え、毎日勉強する時間を決めることに留意しました。具体的には、自分は朝が致命的に弱いので、会社から帰ってきて子供を寝かしつけた後に夜なべして勉強していました。
 一方で、自分くらいの年になると、一つのことを覚えると別のことがところてん方式で抜けてしまうため、試験直前のインプットを増やす(一夜漬け的な)必要も感じていました。マラソンですら、道中はラップを刻みますが、ゴール付近ではスパートをかけます。そこで、年内は仕事への影響が出ないギリギリの範囲(AM2~3時くらい)まで勉強を行い(マラソンで言うと35kmくらいまでの巡航速度のイメージ)、年が明けてからは最低限の仕事がこなせる程度まで睡眠時間を圧縮し(AM4~5時くらい)勉強時間を増やすようにしました(35km~スタジアム内のスパートのイメージ)。その結果、会社ではヘロヘロになりますので眠気覚ましのタブレットを常用していました。

 今、合格して思うこと 
 自分は弁理士試験を受けようと思い立った時期がちょうど5月の短答明けくらい、人間ドックで脳CTスキャンを受けている時でした。ほの暗いCTスキャンの中で30分くらいぼーっと考え事をしている時に、「そうだ、弁理士になろう」と思い立ったのがきっかけです。資格取得のための費用が最もネックでしたが、弁理士を取れればその後多少は待遇が良くなることで回収できると整理し、むしろ投資回収のためには一刻も早く弁理士になったほうが良いと考え、ネットで検索しLECを知りました。ちょうど週末に無料体験があると知り、高橋先生や同期受験の仲間と知り合ってそのまま受講を決めて、まるで弁理士を受けることが決まっていたかのような無駄のないスケジュールで合格にたどり着くことができました。受講年も法改正が少ない年で勉強も二度手間にならず、人にも恵まれて本当に運が良かったです。

 これから弁理士を目指す方へのメッセージ 
 昔より簡単になったとはいえ(受けたことありませんが)、弁理士試験は、講義を毎回受けて、予習復習をきちんとするだけでは原則として受からない試験だと思います。漫然と勉強をするのではなく、なんらかの工夫が必要だと思います。特に、勉強をしていると、青本とか審査基準など色々な範囲に手を出したくなりますが、本来であれば数年かけてやっと合格する試験に1年で合格するためには心を鬼にして、やらない範囲を決める、やる範囲は深堀するという軽重をつけなければ、短期間での合格は難しいのではないかと思います。



 今井 友美さん 《LECと先生を信じて努力した1年半》

年齢:29歳  受験回数:1回  職業:会社員
出身大学:名古屋工業大学大学院 工学研究科 情報工学専攻
受講講座:1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース
       高橋寛明の論文フォーマットゼミ等

 弁理士を目指した理由・きっかけ 
 数年前からメーカーの知財部で主に特許出願の業務を担当しているのですが、実際に設計等を行っている部署から、自社製品に関する特許の侵害の有無や特許以外の知的財産に関することを質問されることが度々ありました。しかし、その返答のためには明細書に書かれている権利の範囲や特許法以外の法域の内容を把握できる必要があり、納得のいく答えを出すことができない私はいつも悔しい思いをしていました。そこで、特許に関する基礎的内容を学ぶのはもちろん、将来より広く深く特許にかかわり会社に貢献できるよう、弁理士を目指すことにしました。

 LECを選んだ理由 
 通信では学習を続ける自信がなく、勉強するならば通学がよいと思っていました。そこで、通学できる予備校の中で合格者を多数出しているLECを選びました。また、ガイダンスに参加した時の高橋先生の印象が良かったことなどから、LECの名古屋駅前本校を選びました。

 主に受講したコースの名称と受講した感想 
 1年合格ベーシックコースは毎週週末6時間(+延長)ですので体力的にきついと感じることもありましたが、高橋先生の講座は非常にわかりやすく私のような初学者でも理解できる説明をして頂けたので、日々の成長を感じながらなんとか乗り切ることができました。コースでは、各法域の特色や趣旨を中心としたおおまかな説明を全法域で行った後に、短答の問題を解くことに特化した詳細な説明に移る構成になっています。そのため、徐々に理解を深めていくことができ、初学者でもとても理解しやすいカリキュラムになっていると感じました。
前述のようにコースの構成が良いのははもちろんですが、講座を担当される高橋先生に、勉強方法や合格のノウハウについて懇切丁寧に教えてもらえる点も大きなメリットでした。私も論文の点数が伸び悩んでいるときに、論文の勉強の仕方、論文試験での時間配分などをよく相談しました。また、短答試験への対策では高橋先生がどうやって解いているか、といった説明を丁寧にしていただきました。おかげで短答を解くための思考プロセスを習得することができました。ですが、講義を受動的に受講しているだけでは理解しきれない点がでてきます。勉強方法に迷ったとき、点数に伸び悩んでいるときは能動的に先生に相談し、改善することも重要だと思います。

 利用して良かったLECのテキスト・過去問集等の名称と具体的な感想 
 短答アドヴァンステキストは、各条文の説明とそれに対応する過去問がセットで並べれられおり、非常に勉強のしやすい構成となっていました。私は暗記よりも理解が重要と考え、直前までは過去問集よりこちらを主に使用して勉強していました。テキストには高橋先生の講義の補足説明や、趣旨、自分が間違った点などを書きこみ、これ一冊だけで戦えるように工夫し、そのページを見た瞬間に講義での説明が頭の中で再生され、自分で説明できるレベルまでやりこみました。短答対策としては、このテキストと過去問さえあれば十分と感じる程のテキストでした。

 受講した答練や模試の名称と受講した感想 
 短答実戦答練、論文公開模試、論文実戦答練、口述模試などを受け、その中でも論文に関する模試、答練では、本番と同様に全文書きを行えることが特に力になりました。私は家では本番と同様の緊張感をもって答案構成や全文書きを行うことができなかったため、良い実践の場となり非常に助かりました。論文では時間内に全て書ききる力が必要ですが、初めのころは、問題を解くことはできても全て書ききることができず悔しい思いをしました。しかし、答案構成や無駄な記載がないかを模試を受けるごとに改善していったことで、着実に点数を伸ばすことができました。模試の添削では、時には厳しいコメントも頂きましたが、今となっては自分を奮い立たせるいい薬だったと思います。

 通学、または通信での受講のメリットとデメリット 
 通学のメリットは勉強仲間ができることだと思います。通信では自分のペースに合わせて勉強できることがメリットですが、一人で勉強しているとモチベーションの維持や情報収集が難しいと思います。先輩受験生や同じコースの受講生と知り合い、実際の試験での情報を詳細に聞くことができたことは非常に有用でした。欠席時は講義音声をシェアしたり、良い勉強方法がないか相談しあったり、勉強の愚痴を言い合ったり、お互い助け合う環境が整っていました。周りの環境に非常に恵まれたため、毎回の講義が楽しみとなっていたことから、勉強が辛い、うまくいっていないと感じることがあっても、諦めず勉強を続けられたと思います。

 受講したゼミや道場、単発講座の名称と受講した感想 
 私は論文に合格している自信がなく、論文の合格発表まで口述試験の対策をしっかりできたといえるほど期間をかけて取り組むことができませんでした。そこで、口述6時間マンツーマン必勝講座を受講しました。このコースは6時間みっちりマンツーマンで問答を行えるため、口述試験の雰囲気や試験問題に短期間で慣れることができました。また、各法域の多くの問題を扱うため、知識に漏れがある箇所に気が付くことができ、非常に有意義でした。時間に余裕があれば、ぜひ受講をお勧めします。

 仕事や学業、家庭と勉強の両立のコツ・時間活用術など 
 通勤時間や家事の途中に講座の音声を聞くなど、隙間時間を活用していました。家にいるときは、机に向かっているとき以外は講義の音声をずっと流していました。反復が重要と考え、短時間で聞けるように理解した部分は飛ばしたり、倍速にして再生するなどの工夫をしていました。また、毎回の講義では、その場でできることは全部する意気込みで受講していました。具体的にはその場で可能な限りメモを取ること、可能な限り条文集・テキストにマーカーを引くこと、そして講義の内容をその場で全て理解することに努めました。時間は限られていますので1回1回の講義を大事にする姿勢が大事だと思います。

 今、合格して思うこと 
 あっという間の1年でした。1年で合格することができましたが、先生や周りの勉強仲間に恵まれたことが大きかったと思います。なかなか結果が出ず苦しい期間もありましたが、支えてくれた家族や周りの方にこれから恩返しできるよう努めていきたいです。

 これから弁理士を目指す方へのメッセージ 
 私は運よく1年で合格することができましたが、試験勉強を何年も続けるとなると精神的、金銭的にも非常に辛い戦いになると思います。弁理士試験は非常に難しい試験ですので、がむしゃらにできることはすべてやるという意気込みで頑張らないと合格をつかみ取ることはなかなか厳しいと思います。まだ合格して間もないですが、合格したことで会社の人から期待の声をかけてもらったり、いろいろな人との出会いがあり、世界が広がっていくのを感じています。全力を尽くして頑張ってください。



 H.N.さん 《強い気持ちを持って駆け抜けた1年間》


年齢:31歳  受験回数:1回  職業:会社員
出身大学:京都大学大学院 理学研究科 化学専攻
受講講座:1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース
       高橋寛明の論文フォーマットゼミ等

 弁理士を目指した理由・きっかけ  
 私は化学メーカーの研究開発部門に所属しており、自らの発明の出願について知財部門に相談する中で、知識不足のためか話の内容を理解できないと感じたことが特許の勉強を始めようと思ったきっかけです。最初は知財部門との相談を円滑に進める程度の知識があればいいかと考えていましたが、勉強が進むうちに興味が深まり、将来的に弁理士として働きたいと思うようになりました。

 LECを選んだ理由 
 弁理士試験の難易度は高いと知っていたものの、何年も勉強に費やす時間は惜しいと考えていたので、予備校の利用は早期に決めていました。その上で自宅から通学可能かつ生講義を受講できる点でLEC名古屋駅前本校を候補としました。最終的な決め手となったのは名古屋駅前本校の高橋先生のガイダンスでした。ガイダンスの中で試験に受かるための知識だけなく、「試験に受かるための戦略」を伝えるという高橋先生の講義コンセプトに感銘を受け、ここなら合格できると感じ、LECでの受講を決めました。

 主に受講したコースの名称と受講した感想 
 1年合格ベーシックコースを受講しました。私は会社での研修程度でしか特許について勉強したことがない初学者でしたが、特許法・実用新案法・意匠法・商標法の基礎から講義を聴くことができ、短答式試験を突破できるだけのレベルにまで到達できました。また、通学を選択したことで、土曜講義のために残りの6日間で予習・復習を行う必要があり、計画的に学習する環境におかれた勉強習慣付けに役立ちました。
 また、高橋先生の講義は単なる暗記ではなく、条文の構成や趣旨を理解することに徹底されていたため、論文式試験や口述試験にまで対応できる基礎体力を十分に培うことができるものでした。今振り返ると独学では習得が困難なものばかりだったと思います。高橋先生の講義自体も面白く、興味を失うことなく1年間受講することができました。また長い講義が終わった後でも親身になって質問に回答して頂け、受講生としては非常に安心感が得られる先生でした。
 論文式試験の対策は高橋先生の論文フォーマットゼミのみだったと言っても過言ではないくらいです。論文式試験は時間との戦いであり、いかに『考えること』のみに時間を使い、時間の浪費を無くすかが合否の分かれ目となります。ゼミでは、問題を系統分けし各フォーマットに落とし込んでくれるので、文章構成を考える手間をなくすことができるようになり、真に考えることだけに注力することができるようになりました。特に文章構成力に自信のない私には大いに役立ちました。また、ゼミで取り扱う問題の範囲も多岐にわたり、試験前にはほとんど全ての重要判例に対応できようになっていました。定期的に実施される小テストも緊張感があるもので、論文式試験の準備にはもってこいでした。

 利用して良かったLECのテキスト・過去問集等の名称と具体的な感想 
 短答アドヴァンステキストは、条文一条ごとに詳細な解説が掲載されており、初学者でも理解しやすいテキストでした。また解説だけでなく、その条文に関連した過去問も掲載されているため、短答式試験の雰囲気を掴むためにも役立ちました。趣旨や過去の法改正についても言及されており、口述試験対策としても重宝しました。短答アドヴァンステキストで各条文を深く理解し、四法対照で四法について横断的な理解をするだけでも、十分に短答式試験対策になっていたと思います。

 受講した答練や模試の名称と受講した感想 
 論文式試験対策は高橋先生の論文フォーマットゼミでインプットし、論文実戦答練でアウトプットしたことで、学習の相乗効果が得られました。特に論文実戦答練は自分の作成した文章について第三者からの客観的な評価を得られる貴重な機会として大いに利用させていただきました。自分の文章が読みやすい文章となっているかは自分では判断がつきませんので、第三者の率直な意見として添削して頂けたので、修正すべきポイントが明確となりました。

 通学、または通信での受講のメリットとデメリット 
 通学の受講形態のメリットは3つあると思います。
 1つ目は講師の先生に直接質問や勉強のやり方の相談ができ、試験についてのアドバイス等を受けることができることです。今年の論文式試験では貸与法文に法改正後の内容が掲載されるか否か微妙なタイミングだったのですが、高橋先生が特許庁に問い合わせをしてくださり、受験生としていらぬ心配をせずにすみました。
 2つ目は同じ目的を持った受験生仲間がいることです。自分よりできる人が周りに何人もいたので、それだけで刺激になりましたし、勉強を続けるモチベーションになりました。
 3つ目は勉強する習慣がつくことです。毎週末講義を受けていたため平日に予復習する必要があり、会社から帰った後はどれだけ眠くても2,3時間は勉強する習慣が付きました。
 一方でデメリットは拘束時間が長いことです。特に私は通学に1.5時間ほどかかっていたため、余計に拘束時間が長く感じていました。少しでも通学時間を減らそうと土日連続で講義がある際には近くで宿泊するなど対策を打っていました。

 受講したゼミや道場、単発講座の名称と受講した感想 
 論文式試験直前期に実施された「論文直前!高橋寛明の重要判例対策道場」は、重要判例を1冊の本としてまとめられており、最後の見直しに役立ちました。また論文式試験で時間に追われてしまった際の最後の手段として、最低限の意味が通る程度に短縮した判例の記載を伝授して頂き、論文式試験直前期にして心にゆとりをもてました。さらに出題可能性の高い判例については改めて講義もあり、直前期の見直しとしてはこれ以上のものはなかったと思います。

 仕事や学業、家庭と勉強の両立のコツ・時間活用術など 
 この1年間勉強をしてきましたが、仕事との両立は中々容易ではありません。だからこそ弁理士試験を継続していくためには強い動機が必要だと思います。私自身にとって弁理士という資格は今後のキャリア形成に不可欠なものであり、試験自体は通過点でしかないと考えていたからこそ、最後まで継続することができたのだと思います。
 時間活用術としては車での通勤時に授業の音声ファイルを流したり、口述試験の練習をしていました。また過去問を解く際に完全に解答できた問題をチェックし、次回からはスキップするなどと問題を厳選して学習の効率化を図っていました。しかし、上記の時間活用術はあくまで小手先のテクニックに過ぎず、仕事の状況によっては勉強時間の確保自体が厳しいこともあると思います。私は短答式試験の3ヶ月前に仕事で忙しい日々が続き、月~木は午前2時、金は午前5時帰宅という状況に置かれて勉強を怠けようかと思った時期がありました。しかし、高橋先生がよくおっしゃっていた「時間がないは言い訳に過ぎない」という言葉で奮起し、朝日が見えるまでは勉強するようにしていました。この状況でも勉強を継続できたのは強い動機とともに周りの人の理解があったおかげだと思っており、本当に感謝しています。

 今、合格して思うこと 
 この弁理士試験を通して人として成長できたかなと思っています。普段から怠け癖のある私でしたが、自分を律して1年間根気よく勉強を継続し、1年目で弁理士試験合格するという高い目標を達成できたことに喜びを感じています。またお世話になった高橋先生をはじめ、LEC名古屋駅前本校のスタッフの方々、弁理士試験に挑戦することに理解を示してくれた家族・友人には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
 今のところはどのように弁理士の資格を活かしていくか具体的には決めていませんが、大学・企業を通して研究に身を置いてきた立場として、大学の研究活動と企業の研究活動とを橋渡しする役割を担うことができるような弁理士となれればと思っています。

 これから弁理士を目指す方へのメッセージ 
 弁理士試験は一筋縄ではいかない試験ですが、初学者でも1年目で合格できる試験でもあります。それぞれがいろんな理由で弁理士を目指していらっしゃると思いますが、その理由を大切にして最後まで諦めずに走り切ってください。LECの先生方を信じて努力を重ねれば、必ず合格を掴み取れると思います。



 Y.N.さん 《良い環境の中で受験勉強に集中できました!》

年齢:32歳  受験回数:1回  職業:会社員
出身大学:慶應義塾大学 法学部 法律学科
受講講座:1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース
       高橋寛明の論文フォーマットゼミ等

 弁理士を目指した理由・きっかけ 
 私は企業の法務部で知的財産権に関する業務(商標の出願、先行調査、弁理士との折衝等)に従事していましたが、知的財産法についてきちんと勉強したことはなく、仕事の効率化のため知的財産法の知識を習得する必要があると感じていました。難しい案件について顧問弁理士から的確な法的アドバイスを頂くことがあり、知的財産法のプロフェッショナルである弁理士の仕事に魅力を感じていましたので、それならば弁理士資格を取得しようと考えました。

 LECを選んだ理由 
 弁理士試験の受験予備校に通おうかと迷っていた2017年3月頃、LECの名古屋駅前本校の弁理士試験入門講座のガイダンスに参加しました。ガイダンスを行う高橋寛明講師の話が解りやすく、またLECには「一発合格者の5人に4人がLEC出身」という高い合格実績があり名古屋駅前本校からも一発合格者が何人も輩出されているという説明を聞き、LECを選びました。

 主に受講したコースの名称と受講した感想 
 1年合格ベーシックコースを受講しました。コースの中の短答基礎力完成講座は短答試験対策に非常に有益でした。高橋先生の講義スタイルは、短答アドヴァンステキストをベタ読みするというものではなく、制度の概要を説明し、その後各条文について解説を加えていくというものでした。講義中の解説は、制度・条文に関する受験生が理解しにくいポイントを様々な観点から説明したり、短答試験で引っ掛かりやすいポイントを説明したり、テキストの大量の情報を整理するものであり、多くの気付きが得られました。昨年の合格者が「講義中は高橋講師の補足説明をメモすることに集中した」と話していたこともあり、講義中は講義内容を漏らさないようにメモすることを心掛け、講義翌日には録音を聞き直し、講義中に取った乱雑なメモを読みやすい字で書き直して整理しました。講義後に講義で扱った範囲の短答試験の過去問を解くと、肢が引っ掛けようとしているポイントに気付いたり、また独習時に解けなかった問題が理解できるようになり、講義の効果を感じることができました。
 1年合格ベーシックコースと併せて、論文試験対策として高橋講師の論文フォーマットゼミ(1期~3期)を受講しました。論文試験の模範答案は、書く人により書くべき項目の順序や文章の言い回しが異なることがあり、文章をどのように書けば良いのか迷うことがあると思います。このような迷いを払拭するため、高橋講師の論文フォーマットゼミでは「フォーマット」と呼ばれる一定のコンセプトに従って答案を書くことが指導されます。一定の型に従うことで、どのような問題でも同じような順序で答案を書けば良いため、書くべき内容が解れば答案の型がぶれないようになります(講義中に配られる講師執筆の答案もフォーマット通りに書かれています)。また、論文フォーマットゼミ内では答練が行われますが、この答練の特色は、講義で配られた問題と同じ問題を用いる点、成績公開制で成績上位者の答案は受講生に配布される点です。講義で扱われた問題と同じ問題が答練で出題されるため、配布済みの答案を答練でしっかり書けるようにすればよく、勉強対象や目標が明確です。また、点数公開制は勉強のモチベーション向上になります。私は、この論文フォーマットゼミを通じて論文試験の答案の書き方を学ぶことができました。

 利用して良かったLECのテキスト・過去問集等の名称と具体的な感想 
 短答試験対策として、LECの体系別短答過去問をメインで使用しました。この過去問集は10年分の過去問が体系別に掲載されているため、各制度ごとにどのような問題が出題されているか把握でき、解説が詳細で解りやすいため勉強しやすかったです。短答アドヴァンステキストと体系別短答過去問集のどちらに比重を置くか迷いましたが、私は過去問集をメインに学習しました。本試験では五肢選択式で出題されるので、短答アドヴァンステキストで過去問をバラバラにした肢を解くより、本試験で出題された形のまま解く方が短答試験の出題傾向、難易度が解るかなと思ったためです。実際に過去問を解くことで、五肢の中に簡単な肢と難しい肢が混在していること、問題が一つの条文からではなく複数の条文から出来ていること、10年間で複数回出題さるている条文とあまり出題されていない条文があることが解りました。過去問を繰り返して解くことで、短答試験対策の勉強の方向性が解るようになりました。
 短答アドヴァンステキストは、短答、論文、口述を通して使用しました。このテキストは条文、定義、趣旨、要件、効果、青本、審査基準、過去問が掲載されており、試験に必要な情報が網羅されているように思いました。知識を確認したい時には、短答アドヴァンステキストの当該箇所を確認し、その周辺部分の内容も読むようにしました。短答試験対策としては、全ページを通読するのではなく、自分の苦手分野(特許法の再審、184の3以下、実用新案法、商標法の登録料・更新料の納付時期の条文、防護標章や68条以下)のみ繰り返して知識の定着を図りました。また短答プロパーの条文については、短答アドヴァンステキストに掲載されている過去問の肢を確認して、過去問でどのように出題されているか、どのように引っ掛けているか確認しました。

 受講した答練や模試の名称と受講した感想 
 短答試験対策として過去問やテキストを繰り返して知識の定着を図ることは重要ですが、新作問題を解くことも重要です。答練問題を解くと必ず間違う問題や正誤の判断に迷う問題があるため、私は短答実戦答練を通じてあいまいな知識、苦手分野、手付かずだった条文を知ることができ、自分の弱点を改善するきっかけになりました。特に条文を題材にした問題を間違った場合には、その問題をストックして復習するようにしました。自宅で3時間半集中して問題を解くのは難しいため、予備校の教室で受講することで、3時間半で60問の問題を解く感覚をつかむことができるという点でも、この答練は有益でした。

 通学、または通信での受講のメリットとデメリット 
 通学コースのメリットは、講義中は教室にいないといけないため講義に集中できる、講義がペースメーカーとなり予習・復習できる、解らない事項を講師に質問できる、他の受講生と情報共有できる、他の受講生と比べて自分の勉強が遅れていないか解る、などだと思います。私はすぐにだらけるタイプなので、迷わずに通学コースを選択し、講義に毎回出席し講義をペースメーカーにして勉強を進めました。高橋講師は講義中に効率的な勉強方法を紹介したり、受講生を励まして下さることが多く、勉強に対するモチベーションを維持できたため、通学コースにして良かったと思います。

 受講したゼミや道場、単発講座の名称と受講した感想 
 私は道場や単発講座を1、2個購入しましたが、結局ほとんど聞けませんでした。講義のペースについていくだけで精一杯で、オプション講座を消化しきれなかったためです。私は短答式試験の下三法対策がなかなかはかどらず、2月~5月はかなり下三法、特に条約対策に時間を要しました。年明け前に少しでも下三法(特に条約)の勉強をしていれば、条約が難しいことに気付き、年末年始の道場を取って勉強のペースをあげられたかもしれないと思います。そのため、2月~4月中旬位までの期間に条約対策をするオプション講座があれば受講したかったと思います。

 仕事や学業、家庭と勉強の両立のコツ・時間活用術など 
 通勤中や勤務中の昼休みなどの細切れの時間を勉強に活用しました。論文試験の勉強をしていると一問を解くのに時間をかけすぎてしまうことがあったので、細切れの時間に答案例をさっと流し読みしてスピーディーに復習するようにしました。また、平日の夜や休日の勉強時間を暗記にあてるのはもったいないと考え、細切れの時間を暗記にあてるようにして、通勤中等に判例・審査基準の規範、制度や条文の趣旨は何度も反復して暗記するように心がけました。

 今、合格して思うこと 
 仕事をしながらの受験勉強は想像以上に過酷で体調を崩すこともありました。そのため合格することができ安心しています。これまでの職務経験や受験勉強から得た知的財産法の知識を活用し、今後は適切な法的アドバイスができる弁理士となるべく一層努力したいと思います。

 これから弁理士を目指す方へのメッセージ 
 幸いにも一発合格することができましたが、この結果は高橋講師やLEC名古屋駅前本校の運営スタッフの方々なくしてはありえないものです。私は初めの頃は軽い気持ちで講義を受けていましたが、高橋講師の講義に対する熱意や他の受講生の弁理士試験に対する真剣さに影響されて、本試験まで勉強を継続できました。LEC名古屋駅前本校は勉強しやすい環境が整っていると思いますので、東海地区で弁理士試験の受験を検討されている方にはぜひお勧めします。


R.D.さん 《LECの総合力で合格を掴みました!》

年齢:43歳  受験回数:2回  職業:会社員
出身大学:近畿大学理工学部経営工学科
受講講座:1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース
       高橋寛明の論文フォーマットゼミ 
       論文実戦力完成コース等

 弁理士を目指した理由・きっかけ 
 子供のころから発明というキーワードには憧れるものがあり、弁理士なる職業があるのは知っていたのですが、自分が弁理士になるということは思っていませんでした。
 それから社会人になり、私はソフトウェアの開発を仕事としていたのですが、依頼されて作ったソフトウェアについて、特許を取るから弁理士先生のところにいっしょに来て説明してくれという機会がありました。その時にPCTというキーワードが出てきて、海外も含めて特許を取ろうと思うと一括で申請ができる制度があるということと、弁理士はそういう手続きもするのか、と理解が深まりました。
 また、それから数年して、「中小企業が知財活用で技能検定受けている」というWeb記事を見たことがきっかけで、知財に興味があった私は、知財検定3級を受けることにしました。過去問を見るとなんとなく簡単そうに見えたからで、実際に受けてみたところ合格することができました。
 さて、このまま2級の勉強をするか、どうせ勉強をするなら知財分野の最高峰である弁理士を目指すかと悩んで、せっかくだから弁理士目指してみるか、ということで、弁理士受験生の道を選ぶことにしたのがきっかけです。

 LECを選んだ理由 
 名古屋に住んでいたのですが、インターネットで「名古屋 弁理士 試験」で調べたところ、LECがのサイトを見たのがきっかけです。最初、通学は時間が拘束されるので、通信講座を取ろうと思っていたのですが、LEC名古屋の初学者向け説明会に参加した際に、高橋先生に熱く説明頂きまして、この先生だったら通学でもいいかもしれないと思い、最終的に通学を選択しました。

 主に受講したコースの名称と受講した感想 
 2017年5月から通学でLEC名古屋駅前本校の高橋先生の1年合格ベーシックコースを受講しました。高橋先生からは、最初の段階からLECのテキスト及び四法対照をベースにして、マーカーの色の使い方や、何に気をつけてマーカーを引くべきかという点について指導頂きました。具体的には、対比すべき対象がある場合、その差異点が試験に出るポイントとなるので、そこをしっかりマーカーでわかるようにすることが大事であるとのことでした。その言葉は、短答試験においては特に有用で、まだ何も頭に入っていない段階から回り道せずストレートに最適解にたどり着いた印象がありました。また、法律系の勉強がはじめてなので、なかなか条文を読んでも意味がなかなか頭に入ってこなかったのですが、高橋先生のマーカーの引き方が卓越で、必要なところだけに適切な色のマーカーを引くことで、次に読み返すと、不思議と意味がわかるようになっていました。この方法を学んだことで、長い条文を理解する必要に迫られても、対処できるようになったのは、法律の勉強をする上においてすごく有益だったと感じています。
 高橋先生の論文フォーマットゼミを、1年目、2年目とも受講しました。高橋先生のゼミは、長文を高速に正確に書く力を要求されるのですが、そのための対策も山のように用意してくださっているので、やる気さえあればついていけるという点が特徴的だと感じました。残念ながら、1年目は仕事が忙しく時間が限られていたため短答試験対策に力を入れざるを得なくなり、ゼミは不完全燃焼となってしまい、あえなく論文試験も撃沈してしまいました。そのため、2年目は最初から全力でついていこうと思っていたところ、高橋先生から「このゼミで上位に入れば必ず論文試験は合格できる」とのアドバイスを頂きました。ゼミで上位に入るというのは、相対的な評価のように見えて、結局は自分との闘いであって、課題をこなしているうちに気づいたら自分の力がついてくるのが実感できました。具体的には、1年目は答練等の成績もいまいちバラついていて初見の問題は全然ダメという感じだったのですが、2年目は答練でLEC内でも上位に食い込む機会が増え、確実に得点できる部分はきちんと取れる実感が出てきました。また、1枚あたりの記載スピードを把握することができるようになったので、あと1枚半書く必要があるけど、20分あるから間に合うなと、心に余裕が生まれるようになりました。
 2年目の論文試験の勉強として、通信講座で納冨先生の論文実戦力完成講座を並行で受講することにしました。短答免除ということもあり、他の先生の講義を受けることで、また違った視点で試験に向き合えると思ったからです。実際に受けてみて、論文試験で扱うべき範囲の条文については余すところなく網羅しており、学習経験者向け講座としてちょうどいいレベル感と講義量でした。論文試験の過去問が充実しており、また問題に対してどのように答案を作成していけばいいかという考え方の説明が丁寧で、未知の問題が来てもそれほど恐れなくても大丈夫と思えるようになったのが、受講してよかった点でした。

 利用して良かったLECのテキスト・過去問集等の名称と具体的な感想 
 最初から最後までお世話になったのは、短答アドヴァンステキストでした。短答試験はもとより、論文試験、口述試験の準備においても、わからないことがあると、短答アドヴァンステキストを開いて確認するようにしていました。条文に対応した過去問の枝がそのまま載っているので関連付けて覚えやすく、また重要な趣旨や用語解説がまとめて確認できるため、手放すことができないテキストでした。蛇足ですが、平成30年の口述試験で、商標法の地域団体商標についての内容が出て、回答が思いつかない箇所があったのですが、あとで短答アドヴァンステキストを見ると、答えるべき内容が載っていたので、短答アドヴァンステキストのやりこみが大事だと思いました。
 短答試験まではあまり重要視していませんでしたが、論文試験及びその後の口述試験の対策として、口述アドヴァンステキストを何度も周回していました。用語や趣旨といった部分が口述形式でまとまっているので、何度も読むことで記憶を定着させ、いざというときに思い出せないということがないようにしていました。また、短答試験の勉強だと、問題が書いてあってそれを選択するだけなので、キーワードや法文そのものを覚える必要がないのですが、論文試験や口述試験はキーワードがちゃんと出てこないと書けないし話せないので、正確なキーワードの再現を行うためにも、口述アドヴァンステキストを繰り返し読んでいたことが、後々の勉強に役立ったと感じました。

 受講した答練や模試の名称と受講した感想 
 短答実戦答練8回分について、問題と回答を理解できるまで学習していました。過去問にない視点からの問題が多く、難易度もそれなりに高く、量も多かったのですが、余さず消化しきったことで実力が一段伸びたと感じました。通勤の際に電車に片道15分乗るのですが、15分で5問25枝を解くのを目標に時間間隔を養っていたところ、基本的な問題を解く時間が短縮でき、余った時間を長文問題に回しても時間が足りないかもしれないとなって焦ることがなくなりました。
 論文の答練や模試は、全部受講すると時間がかなり拘束されるので、他にやるべき勉強があるならフルに受ける必要はない、と助言を受けていたのですが、2年目は論文直前答練と論文公開模試には全部参加しました。短答試験とは違って、論文試験の問題はどうしても偏りがあって、その回は点数がよくても次の回はダメということもあるため、ある程度回数を重ねて得意、苦手の領域の感覚を掴んでおきたかったからです。
 実際に受けてみて、絶対的な点数はともかくとして、相対的に他の人は点数が取れているのに自分が取れていないところはどこか、という視点で分析をすることができました。逆に、出来ていなかったなと思っても、他の人も出来ていないところはそれほど気にしなくていい、ということも確認できたので、心理的には全部参加してよかったと感じました。

 通学、または通信での受講のメリットとデメリット 
 1年目は入門講座から短答基礎力完成講座、論文基礎力完成講座、論文フォーマットゼミまで、すべてLEC名古屋の高橋先生の生講義を受講していました。
 通学のメリットは、通学なので先生に質問を直接することができ、その場で回答をいただけるので、もやもやしたまま勉強を続けるということがなく、スムーズに勉強を進めることができることです。私は気になることがあると、後回しにしたとしても頭で考え続けてしまうタイプなので、毎週質問してその場で回答をいただける高橋先生の講義が合っていました。
 逆にデメリットは、必ず指定の時間に指定の場所にいないといけないので、仕事や家庭の事情で出席できないことがあること。また、一番ピーク時は土曜日朝から晩まで、日曜日朝から晩までと、ずっと同じ場所で講義を受けることになるので、講義中ずっと集中力を保つのが難しく途中でダレてしまうことです。
 2年目は論文からということもあり、高橋先生の論文フォーマットゼミのみ通学し、違う視点での講義も受けてみたいとの理由で、納冨先生の  論文実戦力完成講座を通信Webで受講しました。通学と通信Webの併用にした理由は、1年目の論文試験に落ちたので、通信だけだといまいちモチベーションが保てない可能性があったことと、やはり通信Webだと何か質問したいときに、質問できたとしても回答に時間がかかるので、困る場面が多そうだと思ったことです。
 通信Webでのメリットは、いつでも見れるので、朝早くや夜遅くに通信Webで講義受けることができること、速度の調節ができるため、だいたい1.5倍速ぐらいで聞いても問題なく聞けて、時間の節約ができること、3時間の講義でも途中で止めて、次の日に再開することができることです。これにより、1日3時間時間確保できなくても、前半後半に分けて、1.5倍速で1時間ずつ講義を受けることで、だいたい受けきることができました。
 通信Webのデメリットは、ちゃんとやる気を維持しないと見るのが億劫になってきて見なくなるので、モチベーション維持が通学より大変なことです。

 受講したゼミや道場、単発講座の名称と受講した感想 
 青本の趣旨については宮口先生の青本趣旨対策講座が非常にぴったりで、時間の節約になりました。また、趣旨自体も青本を覚えろではなくて、最低限覚えるべきところを厳選して整理頂いていること、要所要所でゴロテクがでてくるのでリズムで覚えることができて、論文試験直前に見直す際も効果的でした。
 また、短答試験勉強中、PCTの勘所が掴めず困っていたところ、大阪で佐藤先生の3時間集中!PCT攻略講座があるとのことで名古屋から出かけていきました。四法との対比や、なぜこの文言になっているのかということを過去の経緯から解説頂き、非常に理解しやすく頭にスッと入ってきたので、PCTの苦手意識がなくなったのがよかったです。

 仕事や学業、家庭と勉強の両立のコツ・時間活用術など 
 絶対やっておいたほうがいいだろうと思うのは、家族にはどの時期にどういう試験があるのかという事実を共有しておくということです。どうしても家族で何かしないといけない、というときでも、事前にスケジュールがわかっていれば協力や調整もしやすいからです。弁理士試験の難しさとかそういうのは伝える必要ないと思います。(家族が興味があれば聞いてくると思うので、その時はさらっと話せばいいかなと。)
 仕事が忙しい時期は、いつ仕事が終わるのかが読みづらく、夕方以降のスケジュールが組みづらいという状況でした。計画を立てて守れないと無駄にストレスになるだろうなと思ったので、計画を立てるときに、自分でコントロールできる時間をうまく使って計画を立てるようにしました。具体的には、朝起きる時間を決めて会社に行くまでの勉強時間を確保する。また、行きの電車の中でできることを決めて消化していくなどです。逆に、夕方以降は計画を立てずに、時間が空いていたら勉強する。帰るのが遅くなったらその日は何もせず寝ると決めておくことで、無用なストレスを減らすことができました。

 今、合格して思うこと 
 勉強期間中はあっという間でしたが、口述試験後から合格発表までの3週間弱がすごく長く感じたので、ようやく肩の荷が下りたというのが合格発表後の率直な気持ちです。今振り返ってみると、全体を掴んでから個々に細部を詰めようという気持ちで勉強していたのですが、細部の詰めが甘く、ざっくり覚えたら次へということを繰り返していたので、口述の直前になってもまだ勘違いして覚えていたことがわかったりとか、法律系の勉強の仕方にもう少し工夫が必要だったかと感じました。この反省は、今後の弁理士として仕事をする際に活かしていきたいです。
 私はこれまでソフトウェア開発に携わってきた期間が長く、そちらの分野で貢献したいと考えています。この分野はAI等も含め、どんどん新しいIT技術、サービスが出てきていていますので、知財の保護や利活用をサポートする立場の人はいくらでも必要なのではないかと感じています。

 これから弁理士を目指す方へのメッセージ 
 きっかけはなんでもいいと思うのですが、やると決めたらメリハリよく集中して勉強に取り組める人は、弁理士試験に合格しやすいのではないかと思います。ただ、弁理士になりたいという強い気持ちを持つことは必要で、勉強が佳境に入ると、なぜ私はこの勉強をやっているのだろうかと、ちょっとネガティブな気持ちになるときがあります。そういう時こそ、初心にかえって最初に弁理士を目指そうとした気持ちを思い出せるようにしておいてください。



藤本 晃司さん 《論文フォーマットゼミは、論文に必要な知識の濃縮講義》

年齢:47歳  受験回数:2回(別に試し受験を1回されています)  職業:会社員
出身大学:名古屋工業大学大学院 工学部 物質工学専攻
受講講座:高橋寛明の論文フォーマットゼミ等

 弁理士を目指した理由・きっかけ 
 10年程度企業の研究開発部に所属した後、知財部へ異動になりました。業務上、研究開発部の成果から発明発掘を行う中で、発明者とコミュニケーションを取るのですが、知的財産に関する正しい知識を通じ、発明者へ適切なアドバイスをする必要に駆られて知財検定の受験勉強を行い、3級・2級を取得しました。知財検定の学習からある程度の知識を習得することができましたが、知財に関する重大な問題が生じた場合には、自分の力量不足を痛感する場面がありました。なんとかしなければならないという思いを抱えながら数年実務を行っておりましたが、会社の中で後輩を指導するような立場になり、責任が徐々に重くなりました。このような境遇を打開するため、弁理士試験にチャレンジすることにしました。

 LECを選んだ理由 
 短答試験は、LECとは異なる受験機関の基本講座を受けて合格することができましたが、論文試験には合格することができませんでした。論文試験については、今までの勉強方法を見直す必要性を感じ、論文試験対策に特化した講座を探していました。そんな時、LECの高橋先生の論文フォーマット講座の存在を知りました。論文答練をいくら受けてもあまり上達が感じられなかった自分でしたが、高橋先生の論文フォーマット講座のパンフレットの説明を読んだ時、この講座の学習に邁進すれば合格できるかもしれないと思いました。これがLECを選んだ理由です。

 主に受講したコースの名称と受講した感想 
 高橋先生の論文フォーマット講座が主に受講したコースです。論文フォーマット講座の受講前は、論文の答練を受けても、答案構成を作成した後、全文を考えながら作成していたのでしょう。そのため、時間足らずに終わることが多く、同じような問題が出題されても、記載順序・記載内容に統一性が乏しかったと思います。このような答案は項目落ちが多く、不合格の原因となります。これを是正するためには、一つの問題に対して、これだけのことを記載するといった文章の定型を暗記して、アウトプットできる実力をつける必要があると考えていましたが、この文章の定型が集まった書物も見当たらないため、自分で少しずつこの定型を作っていこうとしていました。しかし、1)定型を自分で作成するには膨大な時間がかかる、2)出題される問題数に対して、作った定型では網羅性が乏しい、3)所詮素人が作った定型なので、正しいのか疑わしく自信が持てない、4)時間内に論文を作成できるよう省略した短い文章の定型を作りがちになり、その結果文章の質が乏しくなる、といった問題がありました。正しい論文の定型が必要であると強く感じていましたが、手に入れる方法がわからず困っていたところ、高橋先生の論文フォーマット講座に出会いました。パンフレットの内容と合格体験記から、この講座の内容を大体知ることができ、講座の名称からも私の求めているものと一致する期待が一気に上がりました。
 高橋先生の講義で提供される問題は200問を超えており、これらの正しい論文フォーマットを教わります。高橋先生の講義は、前述した自分で論文の定型を地道に確立していく弊害を全て払拭する講義内容でした。また、高橋先生は、講義を行った後は1週間後にテストを行うため、論文フォーマットの講義を受けた後1週間かけてアウトプットするところまで仕上げるというリズムが自然と備わり、論文に必要な知識の習得からアウトプットする実力をつけるまでの効率の良い周期が自分の中に生まれました。これだ!高橋先生の論文フォーマットを信じてマスターすれば合格できるはずだ!という思いが自分の中に生まれ、高橋先生を信じて高橋先生の論文フォーマットの学習に邁進したことが、合格を勝ち取る要素になったと思います。

 利用して良かったLECのテキスト・過去問集等の名称と具体的な感想 
 口述対策講座1stフェーズに付随する口述オールインワンテキストは、口述試験について習得すべき必要な知識がすべて整理されてよくまとまっていました。とてもよく整理されているので、口述試験のみならず、論文試験の趣旨問題対策にも活用できると思います。口述アドヴァンステキストは、口述試験の過去問に対して簡潔な回答がまとまっています。口述試験では、試験官の質問に対して簡潔に即答する力が必要となります。私は、論文試験後から9月末までは、口述の過去問を中心に網羅的な知識のインプットとアウトプットに徹していましたが、10月に入りこの口述アドヴァンステキストの解答例を確認しながら簡潔な回答を即答できるかを確認するために使用しました。口述オールインワンテキストを使用して十分に知識がついていれば、口述アドヴァンステキストに記載された過去問はどれも簡単に思えるものが多く、最後の仕上げに活用できました。

 受講した答練や模試の名称と受講した感想 
 論文実戦答練、論文直前答練、論文公開模試を受講しました。答練や模試は、自分の腕試しの機会です。できなかった問題は自己の弱点を知りその対策を検討するために、できた問題は自信をつけるのに役立ちました。また、答練や模試の結果は、今年の受験生の中で自分がどの程度の実力があるのかを客観的に把握するのに役立ちました。ただ、弱点克服以外の目的で復習に必要以上の時間はかけないようにしました。論文フォーマットゼミに関する学習で実力をつけ、答練や模試では、腕試しとして実力がついていることを確認するといったサイクルで行いました。

 通学、または通信での受講のメリットとデメリット 
 高橋先生の論文フォーマット講座は、名古屋駅前本校に通学して受講しました。通学のメリットは、やはり通信Web受講と比べると吸収できるものの量が大きいと思います。生講義は、受講生に伝えようとする高橋先生の熱意まで伝わってくるので講義に引き込まれます。
 半面、決まった時間に出席することが必要となるため、一度でも講義を欠席するとそこが知識の穴となり回復が難しいことです。私は高橋先生の講義を1週間かけて完全に習得し、次のテストで確認するというリズムを大切にしており、一度も欠席することなく講義を受けることができたことが合格に影響したと考えています。

 受講したゼミや道場、単発講座の名称と受講した感想 
 義村先生の口述対策講座は、短答試験や論文試験の勉強を通じ蓄積してきた知識の総復習ができるような内容でした。口述オールインワンテキストもとてもよく整理されており、論文後にすぐにこの勉強に着手して口述試験対策をするのも良かったと思います。口述試験、はある程度場慣れしておく必要があります。口述練習会に参加し始めた頃は経験値が浅いため、試験官から質問があると頭が真っ白になって何も答えられないフリーズ状態になることを経験します。古久保先生のマンツーマン指導では、1日みっちりしごかれるので、この経験値を一気に上げることができました。

 仕事や学業、家庭と勉強の両立のコツ・時間活用術など 
 継続的に一定量の学習時間を確保するために、毎朝3~6時の間に起床して早朝に受験勉強を行いました。私は、弁理士試験の学習を開始した日から最後の口述試験日まで日々勉強した時間をエクセルシートに記録していました。月ごとの勉強時間の折れ線グラフを作成してみると、短答試験、論文試験、口述試験それぞれの試験に挑むために、各月において自分に必要となる勉強時間を費やしているか否かが視覚化され管理しやすくなります。勉強時間を継続的に維持するために、記録と反省、目標とする軌道から外れてきたら早いうちに軌道修正することを常に意識しました。
 私には娘が二人いますが、受験生の間は、休日はほとんど家内に娘の面倒を見てもらい、私は勉強に集中するといった、家族の生活が二分されたような生活が続きました。家族の協力あっての最終合格です。

 今、合格して思うこと 
 短答試験、論文試験、口述試験の各合格フェーズを通過するにしたがって、自分の成長も実感することができました。企業内で知財の実務を行うにしても、この学習を通じて得られたものは実務に大きく反映されてきます。論文試験に合格したときは、高橋先生をはじめ、私を支えてくださった家族等、すべての人々に感謝する気持ちが自然とあふれてきました。11月8日朝10時、特許庁の1階にて弁理士試験の最終合格発表がありましたが、その掲示板の中に私の受験番号を発見することができた時は、本当に最終合格したんだという思いと、長い受験勉強からようやく解放されたという思いが溢れました。今はただただホッとしています。
 周りの人に最終合格を報告すると、まるで自分のことのように祝福してくれる方々が多くて、驚くとともに、私は幸せだなぁと、しみじみと幸せを実感しました。

 これから弁理士を目指す方へのメッセージ 
 継続的に努力をすることは当然ですが、短答試験、論文試験、口述試験いずれの試験でも、どこかで踏ん張りが要求されてくる試験だと思います。勉強を通じてしっかりと自信をつけるとともに、「これだけやったんだから、合格するはずだ!合格しないはずはない!」という思いで踏ん張り通してください。試験勉強を通じ、自分を完成されることは修行とも言えそうです。勉強を行いながら「これはなにかが違う。自分の身になっている気がしない」と思ったらその勉強方法は間違っている可能性が高いと思います。「これだ。この方法なら間違いない!」と思える勉強に邁進し、その勉強方法を継続すれば、おのずと自分のなりたい自分が完成していきます。高橋先生の講義は、まさにそのような勉強内容を提供してくださいました。私の人生において、とても価値のある出会いでした。高橋先生、ありがとうございました。



S.H.さん 《私でも合格することができました》

年齢:46歳  受験回数:3回  職業:特許事務所勤務
出身大学:愛知工業大学 工学部 電気工学科
受講講座:1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース
       論文実戦力完成コース
       高橋寛明の論文フォーマットゼミ 等

 弁理士を目指した理由・きっかけ 
 人員削減のため前職を辞めなければならなくなり、それまでの知財担当者としての実務経験(2社通算で約18年)を活かして、今度は特許事務所で働きたいと思い、弁理士を目指しました。企業の知財担当者を続けていたら、弁理士を目指すことはなかったかも知れません。

 LECを選んだ理由 
 自宅から通える場所で生講義を受けることができる予備校を探したところ、その条件に合致するのはLECしかなく、必然的にLECを選びました。知財担当者としての実務経験はあるものの、弁理士試験についての知識や受験ノウハウ等は全くなかったため、当初から独学は無理と考え、LECに通うことにしました。

 主に受講したコースの名称と受講した感想 
 私がLECに通い始めたのは2015年8月末からで、その時は既に2016年向けの1年合格ベーシックコースが開講済でしたので、途中から合流する形で学習をスタートしました。生講義では名古屋駅前本校の高橋先生、Webフォローでは宮口先生に、それぞれお世話になりました。このコースでは、各法域の基本的な事項を一から学ぶことができました。特に、条文と正面から向き合うのは初めてだったので、とても良い経験ができました。また、Webフォローは、記憶力に乏しい私にとってありがたい存在でした。
 その後、2年目の論文試験(必須科目)の不合格を受け、2017年10月から論文実戦力完成講座を通信で受講しました。こちらは納冨先生にお世話になりました。短答免除となったことで条文力が明らかに不足していることを痛感し、改めて条文・趣旨のインプットに注力しました。テキストも充実しており、通信でしたが難なく受講することができました。

 利用して良かったLECのテキスト・過去問集等の名称と具体的な感想 
 受験生3年目の論文対策を進めている中で、改めて入門講座のテキストを見てみると、実は、趣旨や定義等の論文でも問われる基本事項について概ね記載されていることに気づかされました。入門講座のテキストの内容をしっかりと理解すれば、論文対策にも十分使えると感じました。短答アドヴァンステキストは、条文の辞書的な使い方ができるので、短答対策はもちろんのこと、論文対策にも役立ちました。その他、口述アドヴァンステキストは、主要な条文、青本趣旨、審査基準等について記載されていることから、論文対策にも使いました。特に、記載されている問答を実際に声に出して読むのが効果的だと思いました。

 受講した答練や模試の名称と受講した感想 
 短答・論文の答練及び模試は一通り受講しましたが、短答・論文ともに成績が良かったことはほとんどありませんでした。答練等は、点数に一喜一憂するのではなく、「できること」と「できないこと」をはっきりさせて自分の課題を見つけることに主眼を置いて取り組みました。 答練等を受けることで、問題文の理解(題意把握)や時間配分等、試験本番をイメージした対策をすることができ、また、初見の問題を入手することもできたので、私にとっては有益でした。ただ、むやみやたらに受ける必要はないと思います。

 通学、または通信での受講のメリットとデメリット 
 通学のメリットは、生講義が勉強のペースメーカーになるということです。教室に向かえば必然的に勉強する環境に自ら立ち入ることになります。また、同じ教室にいる他の受講生からの刺激も受けますし、自分も頑張らなければという気持ちにもなれます。通学のデメリットは、一般的には通学時間が問題となるのでしょうが、私にとっては気分転換が図れるため、デメリットとは感じませんでした。
 通信のメリットは、勉強時間の調整がしやすく、受講の自由度が高いということです。また、繰り返し視聴することができるので、復習もしやすいです。通信のデメリットは、例えば、わからないことがある場合に、その場で直ぐに質問できないことでしょうか。ただ、これも自分で調べる時間を作って能動的に勉強すればよく、デメリットとは感じませんでした。
 通学・通信のいずれについても、受講のデメリットがあるとしても、それをメリットに換えることが重要だと思います。

 受講したゼミや道場、単発講座の名称と受講した感想 
 論文フォーマットゼミは、受験生2年目は「第1期~第3期」を、3年目は「第3期」を受講しました。私は短答よりも論文に大の苦手意識を抱いていたため、主に論文の型(フォーマット)を習得することを目的に受講を決めました。このゼミでは、侵害系、中間系、出願系のそれぞれについて多くの類問を入手することができ、そうした類問を繰り返し解くことで、様々な問題への対応力を身につけることができました。また、ゼミの中で行う全文書きの採点結果がゼミ内で名前とともにオープンにされるので、そのことが勉強のモチベーションにもなり、最後まで手を抜くことはできませんでした。ただ、私自身は成績上位になることはほとんどなく、いつも情けない思いをしていました。
 また、2年目の論文対策として、四法青本趣旨対策講座を試験直前期に通信で受講しました。近年の論文試験(特に意匠、商標)では、趣旨系の問題が出されるのが通例となっています。この種の問題は重要趣旨を覚えるだけで対応することが可能であり、大きな得点源にもなります。この講座は、全体の講義時間は比較的短いですが、その短い時間の中で重要趣旨の概要を掴むことができ、有益でした。また、四法の重要趣旨が1冊のテキストに纏まっているのが良かったです。口述ゴロテク道場は、論文合格発表後、条文に接する機会を少しでも増やすために受講しました。宮口先生の声、語呂は頭の中に残りやすく、口述試験前の安心感を得ることができました。

 仕事や学業、家庭と勉強の両立のコツ・時間活用術など 
 私は妻と子供2人の4人家族で、自宅には私専用の部屋がないため、リビングダイニングにある食卓テーブルを使って勉強していました。このため、自宅ではイヤホンをして通信の講義を視聴し、インプット重視の勉強を主としました。子供達は手のかかる年齢ではないので勉強する上では助かりましたが、勉強時間確保のために、休日の家事手伝いや家庭サービスの時間を大幅に減らしました。これは家庭を持つ身にとっては仕方のないことですが、家族の協力が不可欠です。
 一方、私が勤務する特許事務所は、原則、完全裁量制で、所長弁理士の配慮もあって、事務所を勉強部屋として使わせてもらうことができました。そこで、仕事を始める前の時間(1時間程度)や仕事を終えた後の時間(2~3時間程度)を、事務所での勉強に費やしました。ここでは、自宅ではできない勉強(アウトプット等)を主として行いました。このように、私の場合は、特に勤務先の環境が勉強する上でとても恵まれており、講義以外の勉強(自習)を難なく行うことができました。仕事や家庭との両立を図りながら勉強を続けるには、集中して勉強(自習)できる時間と場所を確保することが重要だと思います。

 今、合格して思うこと 
 最終合格の発表があったときは、「うれしい」という思いよりも「ホッとした」という思いのほうが大きかったです。また、これから先は弁理士として恥ずかしくない仕事をしていかなければならないというプレッシャーを感じ始めました。受験勉強はこれで終わりますが、弁理士としての自己研鑚のための勉強は続くので、引き続き努力していきたいと思います。

 これから弁理士を目指す方へのメッセージ 
 私は弁理士試験の受験を決心したとき、短答免除期間を考慮して「3年で最終合格できればいいかぁ」といった程度の軽い気持ちで勉強をスタートしました。そこから約9か月後に迎えた最初の短答試験をなんとか突破することができ、1年目はそこで燃え尽きました(論文必須科目・選択科目「材料力学」ともに不合格)。
 2年目は論文からスタートし、必須科目は不合格であったものの、ギャンブル的に再挑戦した選択科目「材料力学」を無事にクリアすることができたので、救われました。
 短答免除最終年の3年目は、論文必須科目からのスタートでしたが、本試験では特実、意匠、商標の全科目で明らかなミスをいくつかしており、解答速報会に参加した時点で不合格を確信しました。ところが結果は合格で、なぜ合格できたのかよくわからないまま急ピッチで口述対策を進め、なんとか口述試験を突破することができました。
 このように私は受験期間中に大きな手応えを感じることもなく、のらりくらりと最終合格まで辿り着くことができました。これは今振り返ると、受験期間中の不合格の結果を受けて自分の弱点を把握し、その弱点を克服するための勉強をコンスタントに続けてきたことが要因だと思います。これから弁理士を目指す方も“弁理士になる”と決めたのであれば、最終合格まで諦めずに、少しずつでもいいので、歩みを止めることなく勉強を続けてください。そして、勉強方法を誤らないためにも、迷ったときや困ったときには、LECの先生方や受験仲間、先輩合格者の方に相談してアドバイスを受けながら、自分に合った勉強方法を見つけて突き進んでください。もちろん、適度な息抜きや気分転換も忘れないでください!
 私の受験期間中にご協力を頂いたすべての方々、本当にありがとうございました!



太田 敢行さん 《短答アドヴァンステキストはバイブルです》

年齢:36歳  受験回数:2回  職業:会社員
出身大学:東京農工大学大学院 工学府 電子情報工学専攻
受講講座:1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース
       高橋寛明の論文フォーマットゼミ
       高橋の短答論文パーフェクトパックA等

 弁理士を目指した理由・きっかけ 
 現職へ転職する前は、外資の会社に勤めておりました。そこでは、社員1人1件、アイディアを出すことがノルマになっていました。その際、特許性を調べることがあり、調べていくうちに面白くなりました。そして、自分でも出願をしたい、アイディアを形にしたいと思うようになり、弁理士を目指すことにしました。

 LECを選んだ理由 
 弁理士の存在は以前から知っておりましたが、どのようにしたらなれるのかはまったくわからず、Webで検索してLECのことを知りました。電話で問い合わせた際、窓口の方が、右も左もわからない私にどうしたら資格が取れるのか、9月中旬からでも間に合うのか、選ぶコースはどれが良いのか、といったことを丁寧に教えてくださったことが、LECを選んだ決め手になりました。

 主に受講したコースの名称と受講した感想 
 1年合格ベーシックコースでは、条文の内容はもちろんのこと、テキストのマーキングの方法を学べたのが大きかったです。マーカーをうまく使うことで、条文の構造が浮き彫りになり、原則、例外、例外の例外がはっきりとわかります。また、テキストも見出しの色、具体例などの色を決めておくことで、復習がしやすかったです。さらに、この講座ではPATECH企画から出版されている四法対照条文集を使用し、短答試験で出そうなところを強調します。実際、今年の短答試験に出た商標法1条の問題は、ここをきっちりマークしていた方にとってはラッキー問題だったと思っております。また、担当の高橋先生は、時間で区切るのではなく、内容で区切りをつけてくださり、理解がしやすかったです。一番の収穫は同じ道を志す仲間と出会えたことです。世間話をしたり近況を話したりすることで、気分をほぐすだけでなく情報交換の場としてもいい環境でした。
 高橋先生の短答合格力完成講座は枝を正確に解き切る力をつけることを目的とし、短答の問題を論文のように解いていきました。高橋先生は、重要な部分について、ほぼ全員が理解するまで解説してくださいました。ここでも、1年合格ベーシックコースで使用したマーカーの使用方法が、フル活用されました。
論文合格への道が開けたのは、高橋先生の論文フォーマット講座です。趣旨や一行問題は別として、それら以外のほとんどの問題は、たった2つのパターンで解けてしまうということが衝撃的でした。もちろん、問いの形によってアレンジは必要となります。先生の文章は読みやすく、復習もしやすいため、効率良く対策ができました。

 利用して良かったLECのテキスト・過去問集等の名称と具体的な感想 
 数年前の物になりますが、口述アドヴァンステキストを読み上げた音声データはとても重宝しました。口述試験対策はほぼこれだったと言っても過言ではありません。繰り返し聞き、少し遅れて復唱すること(シャドーイング)したり、同時に話したりすること(ミラーリング)で、よく問われる問題や条文の趣旨を覚えることができました。中々覚えられないものは口述アドヴァンステキストにマークし、触れる回数を増やしていきました。このテキストは要点が簡潔にまとめられており、論文の趣旨問題対策にも役立ちました。

 受講した答練や模試の名称と受講した感想 
 短答実戦答練は、条文の細かいところを聞いてきます。そのため、自分の現在地を知るのに役立ちました。各枝を解く際には、単に○か×かの判定をするのではなく、根拠を条文から探し、論文形式で解答するようにしました。実戦答練に限らず、間違えた部分はお宝です。どこを理解していないのかが明確になります。間違えた部分は、短答アドヴァンステキストにわかるようにマーキングします。そうすると目立ちますので、復習の際に見直しやくなります。

 通学、または通信での受講のメリットとデメリット 
 メインコースは通学を選びました。はじめの半年は通信でしましたが、通学のほうが向いていると感じていたからです。通学の最大のメリットは、仲間がいることです。仲間と雑談をしたり、一緒にご飯を食べに行ったりと気分転換ができます。また、切磋琢磨したり、同じ悩みを共有できたりします。さらに、通学講義を受けているその時間は必ず学習にあてることができます。
しかし、通学に時間がかかる、お金がかかる、進み方が自分に合わない場合がある、といったデメリットもあります

 受講したゼミや道場、単発講座の名称と受講した感想 
 ゴールデンウィークに行われる、宮口先生の道場を毎年受講していました。短答実戦答練を基礎にしつつ、狙われそうな審査基準、判例の内容をところどころに織り交ぜた問題を、600枝解いていきます。
短答実戦答練や短答公開模試では、自分がどのくらいできるようになったのか、本試験での自分の点数がどの程度かを分析することができます。また、織り交ぜられた内容は、短答アドヴァンステキストには記載されていないことが多いため、適宜テキストに追加しました。

 仕事や学業、家庭と勉強の両立のコツ・時間活用術など 
 私は独身の一人暮らしなので、仕事と家庭との両立というのはうまくアドバイスできません。また、会社の都合により定時で帰らねばならなかったため、他の方より時間は多く取れたと思います。その中で、やらなければならない家事はなるべく時間短縮できるように心がけました。また、講義音声をBGM代わりに聞き、何回も頭に入れるということをしました。倍速から3倍速くらいで、何回も聞くうちに、だんだん、テキストと講義音声がリンクしてくるという感覚を得ることができました。すると、自然に、短答の枝を正確に解けるようになっていきました。

 今、合格して思うこと 
 正直なところ 論文試験はダメだったと思いました。ですので、口述対策に中々手を付けられず、論文試験発表後から始めました。それでもなんとかなる、なんとかすると思い、諦めなかったことが良かったのだと感じています。

 これから弁理士を目指す方へのメッセージ 
 弁理士試験は確かに、簡単ではありません。しかし、正しい方向にした努力は必ず報われます。理想の状態を思い描き続け、諦めないことが一番大切です。短答にせよ、論文、口述にせよ、私は良い意味で諦めが悪かったので、合格に至ったと思っております。



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